会長から

 今年度より、関東ブロック社会科教育研究会会長を仰せつかりました東京都杉並区立西宮中学校長 宮崎 宏明です。髙山 知機前会長に引き続き、会員の皆様をはじめ関係諸団体の皆様に、これまでと変わらないご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
 さて、本研究会は、昭和57年度東京都中学校社会科教育研究会第12代会長・全国中学校社会科教育研究会第8代会長の 宮崎 謹一郎先生、また、埼玉県の事務局をされていた石井先生のご尽力により、立ち上がった組織です。すでに、九州ブロックなどがあり、関東ブロックを組織しなければと強く考えられ、それが実現することができたのは、昭和58年度でした。
 記念すべき第1回関東ブロック中学校社会科教育研究会東京大会は、昭和58年6月25日(土)東京都文京区立第五中学校で開催されました。東京都中学校社会科教育研究会第13代会長・全国中学校社会科教育研究会第9代会長 高橋 昇先生のもと、大会主題を「身近な地域を取り上げ、考える力を育てる社会科教育」とし、土井 進先生(後に信州大学教授)が講堂で歴史の授業をされました。また、文部科学省初等中等教育局教科調査官 柿沼利昭先生が記念講演され、多くの参加者とともに、研鑽を積むことができました。
 以来、39年間、コロナ禍の影響で1年間延期された研究大会もありましたが、毎年、関東ブロック1都6県で順番に研究大会を積み重ねてきました。各県市が日頃の研究成果を関東ブロックだけでなく全国に発信する貴重な場となっています。また、研究大会を通して、若手教員を育成したり中堅、ベテランの指導力の充実を図ったりする絶好の機会ともなっています。今年度は群馬県高崎市で「未来を切り拓き、たくましく生きる生徒を育てる社会科学習」を研究主題として発表しました。コロナ禍への配慮で参加者を限定し、オンデマンドを併用した大会ではありましたが、当日3分野の研究授業も実施することができ、上記の目的に照らして、意義深いものになったと思っております。 
 今後も本研究会が関東各都県市の研究成果をまとめることによって、各都県市の研究のさらなる進展につながると考えております。本研究会のさらなる発展のため、副会長の皆様をはじめ、各部、事務局の組織を挙げて活動を行うとともに、顧問の皆さま、各都県市の中社研・全中社研の役員の皆様にご教示いただきながら、連携を深めて参ります。今後ともよろしくお願いいたします。