会長から-2022

 平成29年度、関東ブロック社会科教育研究会会長を仰せつかりました東京都江東区立深川第四中学校長 竹原 眞と申します。前 高岡麻美会長に引き続き、会員の皆様をはじめ関係諸団体の皆様に、これまでと変わらない御支援と御協力を賜りますようお願い申しあげます。
 さて、本研究会は、昭和57年度東京都中学校社会科教育研究会第12代会長・全国中学校社会科教育研究会第8代会長の宮崎謹一郎先生、また、埼玉県の事務局をされていた石井先生のご尽力により、立ち上がった組織です。すでに、九州ブロックなどがあり、関東ブロックを組織しなければと強く考えられ、それが実現することができたのは、昭和58年度でした。
 記念すべき第1回関東ブロック中学校社会科教育研究会東京大会は、昭和58年6月25日(土)東京都文京区立第五中学校で開催されました。東京都中学校社会科教育研究会第13代会長・全国中学校社会科教育研究会第9代会長の高橋 昇先生のもと、大会主題を「身近な地域を取り上げ、考える力を育てる社会科教育」とし、土井 進先生(後に信州大学教授)が講堂で歴史の授業をされました。また、文部科学省初等中等教育局教科調査官 柿沼利昭先生が記念講演され、多くの参加者とともに、研鑽を積むことができました。
 以来、35年間、毎年、関東ブロック1都6県で順番に研究大会を積み重ねております。既に2045年度まで全国大会の開催地が決定している中、本研究大会は、各県市が日頃の研究成果を関東ブロックだけでなく全国に発信する貴重な場となっています。また、研究大会を通して、若手教員を育成したり中堅、ベテランの指導力の充実を図ったりする絶好の機会ともなっています。今年度は埼玉県川越市で「追究する力を育てる社会科学習」を研究主題として、次期学習指導要領で示された主体的・協働的な学びについて発表いたします。 
3月末に次期学習指導要領が告示され、6月には「解説」が公開され、現在は移行期間の対応を視野に、次期学習指導要領の具現化にむけ各研究会での研究が進められています。本研究会が関東各県市の研究成果をまとめることによって、各県市の研究のさらなる進展につながると考えております。本研究会のさらなる発展のため、副会長の皆様をはじめ、各部、事務局の組織を挙げて活動を行うとともに、顧問の皆さま、各県市の中社研・全中社研の役員の皆様にご教示いただきながら、連携を深めて参ります。どうぞ一年間、よろしくお願いいたします